「米の爆撃やめさせるためにやった」フロリダ銃乱射[2016/06/15 11:53]

 49人が殺害されたアメリカ・フロリダ州の銃乱射事件で、容疑者の男が「アメリカのアフガニスタンへの爆撃をやめさせるためにやった」と話していたことが新たに分かりました。

 (西尾哲也記者報告)
 現場近くの広場では、深夜になっても献花や追悼のともしびが絶えません。49人の犠牲者のなかには、息子をかばって銃弾を浴びた母親や結婚を直前に控えたカップルも含まれていました。一方、オマル・マティーン容疑者(29)は、ナイトクラブに立てこもっている間、自ら緊急ダイヤルに電話を掛けていましたが、それを近くで聞いていた生存者によりますと、容疑者は「自分の国へのアメリカの爆撃をやめさせるためにやっている」と話していたことが新たに分かりました。容疑者の両親はアフガニスタン出身の移民で、事件3日前には「オバマ大統領がアフガニスタンへの空爆強化などを承認した」とする報道も出ていました。FBI(米連邦捜査局)は、アメリカ生まれのマティーン容疑者がイスラム過激派に共鳴した、いわゆる「ホームグロウン型」のテロだったという見方を強める一方で、容疑者の妻が以前、銃の購入に付き添ったり、ナイトクラブに容疑者を送迎していたことなどから、妻がテロ計画を事前に把握していた疑いもあるとみて捜査を始めています。

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