【9月13日 AFP】米俳優トム・クルーズ(Tom Cruise)さん主演の映画撮影チームを乗せた飛行機が11日、コロンビアで墜落し、2人が死亡した。航空当局と米ユニバーサル・ピクチャーズ(Universal Pictures)が明らかにした。

 撮影チームはダグ・リーマン(Doug Liman)監督の映画『Mena(原題)』の制作を終了したばかりで、同国メデジン(Medellin)のエンリケ・オラヤ・エレーラ空港(Enrique Olaya Herrera Airport)に戻る途中だったという。

 飛行機は、アンティオキア(Antioquia)州の町サン・ ペドロ・デ・ロス・ミラグロス(San Pedro de los Milagros)近くの山岳地帯に墜落した。

 同国の民間航空当局エアロシビル(Aerocivil)のウリエル・ベドーヤ(Uriel Bedoya)氏によると、この飛行機は双発航空機で、現地時間11日午後5時30分(日本時間12日午前7時30分)頃に墜落した。

 トム・クルーズさんは1993年にメデジンで殺害された同国の麻薬王パブロ・エスコバル(Pablo Escobar)のために働いた米国人パイロット、バリー・シール(Barry Seal)の人生を描いた映画の撮影のため、先月20日にコロンビア入りしていた。

 墜落で死亡した2人はともに米国人で、アラン・パーウィン(Alan Purwin)さんとカルロス・バール(Carlos Berl)さん。飛行機を操縦していたジミー・リー・ガーランド(Jimmy Lee Garland)さんは負傷し、メデジンの病院に搬送され治療を受けている。死亡したパーウィンさんは、映画やニュース、医療用に航空機を提供する会社ヘリネット(Helinet)の創立者で、墜落した機体も同社所有だった。

 地元当局によると墜落時の飛行環境はよく、日没前でまだ明るかったという。当局は、突風が事故原因になった可能性もあるとして調査を進めている。(c)AFP