【7月5日 AFP】テニス、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2015)は4日、男子シングルス3回戦が行われ、大会第9シードのマリン・チリッチ(Marin Cilic、クロアチア)は7-6、6-7、6-4、6-7、12-10で第17シードのジョン・イズナー(John Isner、米国)を下し、4回戦進出を決めた。

 昨年の全米オープン(The US Open Tennis Championships 2014)覇者のチリッチは、第5セット途中のゲームカウント10-10から再開された一戦をわずか2ゲームで終わらせた。

 ビッグサーバーの両者は、ともに大会の最長時間試合のランキングに名を連ねており、この対戦が3日に日没サスペンデッドとなり、二日がかりになったことに驚きはなかった。

 4時間31分で試合を制したチリッチは、「昨日は良いプレーができていて、試合を終わらせかけていた。試合を通じてリターンでのプレッシャーをよりかけられていたと思う」とコメント。

「その調子が続くように願っていたけど、どうなるかは誰にも分からない。新たな一日、新たな状況のなか、最初のゲームでブレークできたのはラッキーだった」

 チリッチは35本、イズナーは37本のサービスエースをそれぞれ決めた。

 勝利したチリッチは4回戦で、主催者推薦のデニス・クドラ(Denis Kudla、米国)と対戦する。

 2010年大会でイズナーは、11時間5分というテニス史上最長試合でニコラ・マウー(Nicolas Mahut、フランス)を下した。足かけ三日の試合で、イズナーはファイナルセットを70-68で制した。

 一方のチリッチは2012年大会で5時間31分をかけサム・キュエリー(Sam Querrey、米国)を下した。大会史上2番目に長くなった一戦でチリッチは、最終セットを17-15で奪った。(c)AFP