Inc:職場ほど気が散る場所はないと思うことも、時としてあるのではないでしょうか。仕事の助けとなるべき社内の人やものが、集中力を乱す最大の原因ということもよくあります。同僚やクライアント、社内の人間関係にスマホのバイブレーション...。こんなものに囲まれていれば、仕事に集中できないのも無理はありません。Jen Lawrence氏は、投資銀行やBigFour(四大会計事務所)のコンサルタント等の職を経て、現在は法人を相手に、社員の思考習慣を発達させたり仕事への取り組み方を改善させるためのアドバイスを行っています。Lawrence氏は『Engage the Fox: A Business Fable About Thinking Critically and Motivating Your Team(エンゲージ・ザ・フォックス:批判的思考法とチームのモチベーション向上に関するビジネス寓話)』の著者であり、またThe Huffington Postで女性とキャリアマネジメントに関する記事を書いています。職場で気を散らさないためのJen氏からのアドバイスは次のとおりです。

1. 現実的なToDoリストを作成する

ToDoリストが12ページもあったらやる気が失せてしまいます。その日のうちに達成できるような小さなリストを毎日作り、それを責任を持ってやり遂げましょう。リストの中で、必達事項がきちんと意識できれば、作業しやすいはずです。

2. テクノロジーはオフに

スマートウォッチも発売されて、我々はまさに気を散らせる元凶を身に着けて暮らしているようなものです。集中したいと思った時は、邪魔が入らないようにメールや電話など、あらゆる機器の通知を必ずオフにしましょう。

3. 40:15:5の割合で考える

ある一定の時間仕事に熱中できると、業務をしていてイキイキと力が湧いてきます。集中して業務に取り組むべき1時間ごとのブロックを、1日の中に何個かはめ込めるようにスケジューリングしてください。1時間のうち最初の40分間は、気を散らさずに仕事に集中します。その後の15分間はメールやメッセージのチェックに当てます。そして最後に5分間のリフレッシュ休憩を入れてください。それまで集中したご褒美に、少し散歩したりストレッチをしたり、同僚とちょっとしたお喋りをしたりするのです。

4. 明らかに手がふさがっている様子を見せる

仕事に集中したい時は、邪魔をしてほしくないことを周囲にはっきり伝えましょう。自分用のオフィスがある場合はドアを閉め、もし会議室を使用できるならそこで作業してもいいかもしれません。共用オフィスの場合であれば、ヘッドフォンを付ければ「今は無理だよ」という周囲へのサインになります。

5. 自分の「応接時間」を決める

他の人があなたをつかまえられる一定の時間、つまり応接時間のようなものをその日ごとに設けましょう。皆さんがいつ応対できるのか理解できれば、用事がある場合でもその時間まで待ってくれる可能性が高くなります。私は毎週木曜日に応接時間を設けていて、その時間内であれば、私に会いたい人であれば事実上世界中の誰とでも会って話すようにしています。

以上、職場で気を散るのを防ぐためのコツでした。

5 Easy Ways to Avoid Distraction at Work |Inc.com

Dave Kerpen(訳:コニャック

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