旧陸軍の地下壕を公開 防衛省敷地内
防衛省は10日、東京都新宿区の同省敷地内にある旧陸軍の地下壕(ごう)を報道各社に公開した。
壕は大本営陸軍部や陸軍参謀本部が入っていた建物の地下に旧陸軍が第2次世界大戦中に造った。2000年に六本木から庁舎を移転する際の工事で一部が埋め戻され、地表部分は現在、各国軍の要人が来日した際に儀仗(ぎじょう)を行う広場などとなっている。
高さ約4メートルのアーチ状の天井には通気口が取り付けられ、さび付いた鉄骨が何本も飛び出してる。完成当時は長さ約50メートルの通路3本に連絡用通路2本が並行して掘られており、陸軍大臣室や通信所もあったという。〔共同〕