【11月19日 AFP】米大リーグ(MLB)、2015年シーズンのサイ・ヤング賞(Cy Young Award)が18日に発表され、ア・リーグはヒューストン・アストロズ(Houston Astros)のダラス・カイケル(Dallas Keuchel)、ナ・リーグはシカゴ・カブス(Chicago Cubs)のジェイク・アリエッタ(Jake Arrieta)が受賞した。

 全米野球担当記者協会(BBWAA)の記者投票で、22人から1位票を集めたカイケルは、合計186点でア・リーグ投手の最優秀選手に選ばれた。

 トロント・ブルージェイズ(Toronto Blue Jays)のデビッド・プライス(David Price)は、8人の1位票で計143点にとどまり、大差をつけられての2位となった。

 一方、混戦となったナ・リーグでは、17人の1位票で計169点を獲得したアリエッタがトップだった。

 ロサンゼルス・ドジャース(Los Angeles Dodgers)のザック・グレインキー(Zack Greinke)は計147点で2位、そのチームメートで過去にサイ・ヤング賞を3度獲得しているクレイトン・カーショウ(Clayton Kershaw)は計101点で3位だった。

 27歳のカイケルは、2005年以来のプレーオフ出場を果たしたアストロズで今季20勝8敗、防御率2.48、そして216奪三振を記録した。

 MLB専門チャンネルのMLBネットワーク(MLB Network)に対し、「まったく予想していなかった」と驚いていたカイケルは、「ただ試合でプレーできれば、自分にとっては十分だった」とコメントしている。

 今季のレギュラーシーズンで22勝6敗、防御率1.77を記録したアリエッタは、特にシーズン後半に無敵の強さをみせた。8月4日以降では、先発した12試合で11勝0敗、防御率0.41の好成績を残しており、同30日のドジャース戦ではノーヒットノーランも達成している。

 カブスからサイ・ヤング賞を受賞したのは、1992年のグレッグ・マダックス(Greg Maddux)氏以来となる。

 今季のカブスでは、ジョー・マッドン(Joe Maddon)監督がナ・リーグの年間最優秀監督に選出され、三塁手のクリス・ブライアント(Kris Bryant)が同リーグの新人王に輝いている。(c)AFP