【5月16日 AFP】2013年4月の米ボストン・マラソン(Boston Marathon)爆破事件の実行犯、ジョハル・ツァルナエフ(Dzhokhar Tsarnaev)被告(21)に対する量刑審理で、米マサチューセッツ(Massachusetts)州ボストン(Boston)の連邦地方裁判所の陪審は15日、死刑の評決を下した。

 陪審団は14時間以上に及ぶ評議の末、ツァルナエフ被告に対し死刑の評決を下した。死刑以外の唯一の選択肢は、「ロッキー山脈(Rocky Mountains)のアルカトラズ(Alcatraz)」と呼ばれるコロラド(Colorado)州の最高警備の重犯罪刑務所に収容される仮釈放なしの終身刑だった。

 評議を行ったのは先月8日に有罪評決を下したのと同じ12人からなる陪審団で、同被告に対し、マラソン会場での爆破、警察官1人の殺害、自動車の乗っ取り、逃走中の銃撃戦に関連した30件の訴因全てで有罪を言い渡した。

 チェチェン(Chechnya)系移民でイスラム教徒のツァルナエフ被告は、2012年に米市民権を取得した。ボストン・マラソン爆破事件では、市内北東部に設置されたゴール地点に仕掛けた爆弾による2度の爆発で3人が死亡、264人が負傷し、そのうち17人は手や足を失う重傷を負った。(c)AFP/Jennie MATTHEW