「犬殺処分ゼロ」に寄付1億円超 神石高原町「ふるさと納税」

 県内の「犬の殺処分ゼロ」を当面の目標に活動している神石高原町のNPO法人「ピースウィンズ・ジャパン」(PWJ)を対象にした同町の「ふるさと納税」が、インターネットの情報サイトを通じた納税額だけで4月2日~6月末の間に5千万円を突破。これまでの納税額は1億円を超え、PWJでは犬舎新設などで早期に県内殺処分ゼロを目指したい考えだ。

 神石高原町は昨年9月、PWJの活動を支援しようと、同町に寄付されたふるさと納税の使い道の1つとしてPWJを指定。ふるさと納税されたお金は、同町が事務手数料5%を引いて、95%をPWJに渡すことにした。

 これに呼応してPWJは同11月から、インターネットのふるさと納税一括情報サイト「ふるさとチョイス」を通じてPR。今年1月末までの納税額は目標の1億円の半分程度の約5300万円(3495件)にとどまったが、今年4月2日~6月末の第2弾では、目標の5千万円を超える5553万3千円(2763件)となり、前回を超えた。

 これとは別に、神石高原町に直接、PWJ向けふるさと納税がなされたケースも約3千万円あり、PWJに渡る支援金は1億円以上になる見込みだ。

 PWJでは「インターネットを通じて、全国の人に取り組みを知ってもらえた成果」と分析。集まったお金は、200頭を保護できる犬舎の新設や犬の医療費などに充てるという。

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