【3月26日 AFP】フランス・リーグ1のパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)に所属するズラタン・イブラヒモビッチ(Zlatan Ibrahimovic)は25日、今月中旬の試合で怒りを爆発させ同国を侮辱する発言をしたことについて自身を擁護した。

 イブラヒモビッチは、15日に行われたボルドー(FC Girondins de Bordeaux)戦で、「この15年、あんな審判は見たことがない。こんなどうしようもない国はPSGにふさわしくない。俺たちはこんな国にはもったいなさすぎる」と吐き捨てた問題で、4月9日に開かれるフランスリーグの規律委員会に出席することになっている。

 しかしながら、イブラヒモビッチはスウェーデン代表としてモルドバとの欧州選手権2016(UEFA Euro 2016)予選を27日に控え、ストックホルム(Stockhom)近郊のソルナ(Solna)で行われた記者会見に臨み、「判定ミスを犯した審判の代わりに、自分が罰せられた」と語った。

 イブラヒモビッチはまた、問題の試合を担当したリオネル・ジャフレド(Lionel Jaffredo)主審は処分に値するかどうか尋ねられると、「分からない。君はどう思う?自分たちは罰を受けているのに、彼は違う」と答えた。

 イブラヒモビッチは国に対して暴言を吐き、マニュエル・バルス(Manuel Valls)仏首相からも非難を浴びたが、2012年にイタリア・セリエAのACミラン(AC Milan)から移籍して以降、リーグ1でプレーすることを楽しんでいると主張した。

「フランスは好きだ!それ以外の気持ちはあり得ない。好きでなければフランスに来なかったし、そうでなければ絶対に契約も延長してない。好きでなければ、これほど長くフランスでプレーしてないよ」

 33歳のイブラヒモビッチは、チェルシー(Chelsea)との欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2014-15)で退場処分となり、1試合の出場停止となった判定についても反論している。

「あれが許されるなら、審判の判定ミスよりも多くの不当なレッドカードを食らうことになる。そんなのは受け入れられない」

 イブラヒモビッチは、来月15日に行われる古巣FCバルセロナ(FC Barcelona)とのチャンピオンズリーグ準々決勝第1戦には出場できない。(c)AFP