【9月30日 AFP】レアル・マドリード(Real Madrid)のラファエル・ベニテス(Rafael Benitez)監督が29日、このところゴールから遠ざかっているクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)について、心配はしていないと強調した。

 世界年間最優秀選手「FIFAバロンドール(FIFA Ballon d'Or)」のロナウドは、ラウル・ゴンザレス(Raul Gonzalez)が持つクラブ歴代最多記録の323得点まで、あと2つに迫ったところから得点が止まり、最近3試合は無得点に終わっている。

 ロナウドのゴール欠乏症は、チームにも影響を及ぼしている。マラガ(Malaga CF)と0-0で引き分けた試合で、レアルは31本のシュートを記録し、ロナウドはそのうち14本を放ったが、無得点に終わった。

 それでもベニテス監督は、マルメFF(Malmo FF)との欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2015-16)を控え、「チャンスはたくさん作っていた。しばらく前に、またゴールを決めてくれるようになると言ったが、間違いなくそうなるはずだ」との見解を示した。

「チームがチャンスを作り続けられる限り、ゴールはロナウドが請け負ってくれる。その点についてはまったく心配していない」

 レアルは今季、公式戦7試合で計18得点を記録しており、そのうち14得点はロナウドとカリム・ベンゼマ(Karim Benzema)が挙げている。

 そして残りの4得点はハメス・ロドリゲス(James Rodriguez)とギャレス・ベイル(Gareth Bale)が決めたものだが、この2人は負傷のため戦列を離れている。

 ベニテス監督は、2人以外の攻撃的なMFに奮起を求め、ロナウドとベンゼマの負担を減らしてほしいと話している。

「クリスティアーノは常に危険なエリアに入り込んでいるし、彼の能力はみんなわかっている」

「攻撃の選手たちには、結果を出すことを求め続けてほしい。何しろ、われわれにはコンスタントに点を取れる選手がいるのだから、論理的に考えれば、問題はその部分にあるはずだ」

「イスコ(Isco Alarcon)やヘセ(Jese Rodriguez)、あるいはほかの選手でも、2列目の選手の得点を増やして、クリスティアーノやカリムに依存しすぎないようにしなくてはならない」

 レアルではベイル、ハメス・ロドリゲス、セルヒオ・ラモス(Sergio Ramos)、ペペ(Pepe)の4人が負傷のため、今回の遠征メンバーから外れている。

 しかし、10月4日に行われるアトレティコ・マドリー ド(Atletico de Madrid)とのダービー出場に関しては、まだ可能性を残している。(c)AFP