【5月3日 AFP】警察に取り押さえられた黒人青年が逮捕後に死亡した事件をめぐり、警官6人が1日に訴追された米メリーランド(Maryland)州ボルティモア(Baltimore)で2日、当局の決定を歓迎する市民が街中に繰り出した。多くの市民が歓声を上げ、歌ったり踊ったりしながら行進し、市内は自然発生したストリートパーティーのような様相を呈した。

 4月12日に逮捕され、その際の負傷が原因で1週間後に死亡したフレディ・グレイ(Freddie Gray)さん(25)の葬儀が行われた4月27日には、警察の対応に抗議する市民らが暴徒化し、店の品々が略奪されるなどの騒ぎとなったが、2日はお祭りムードの中、白人、黒人を問わず多くの人が1週間近く続いた抗議活動の中心だった市庁舎で集会を開き、その後グレイさんが逮捕された場所へと向かった。

 グレイさんの死に関連して、第2級殺人や過失致死などの罪で訴追された警官6人のうち、3人は黒人だった。

 ボルティモア市内では4月30日に少なくとも15人が夜間外出禁止令に違反したとして逮捕された。市民の多くが当局の指示に従わなかったことは、警察の蛮行や人種差別的な行為に対する市民の根強い怒りを明確に示したものといえる。

 米国内ではニューヨーク(New York)やフィラデルフィア(Philadelphia)、首都ワシントン(Washington D.C.)など多くの都市でも同様の抗議行動が行われ、ミズーリ(Missouri)州ファーガソン(Ferguson)で昨年、丸腰の10代の黒人青年が警官に射殺された事件を受け、全米に広がった抗議活動をほうふつとさせる状況になっていた。(c)AFP/Fabienne FAUR