【3月19日 AFP】2014-15アルペンスキーW杯は18日、フランスのメリベル(Meribel)で男子滑降の第10戦が行われ、チェーティル・ヤンスルード(Kjetil Jansrud、オーストリア)は1分40秒86を記録で優勝し、スーパー大回転に続き種目別制覇を果たした。

 男子滑降の年間優勝争いで、ライバルのハンネス・ライヘルト(Hannes Reichelt、オーストリア)に20点差をつけてシーズン最終戦を迎えた29歳のヤンスルードは、今回の優勝で100点を獲得し、滑降の総合ポイントを605点に伸ばした。

 2010年バンクーバー冬季五輪の男子滑降で金メダルを獲得し、W杯終了後の現役引退を表明している37歳のディディエ・デファゴ(Didier Defago、スイス)が1分41秒10で2位に、ゲオルグ・シュトレイトベルガー(Georg Streitberger、オーストリア)はヤンスルードに0秒31差で3位に入った。

 一方、ライヘルトはヤンスルードに0秒80差の10位に終わっている。

 ヤンスルードにとって今回の優勝は、マルセル・ヒルシャー(Marcel Hirscher、オーストリア)と争っているW杯の年間総合優勝に向けて大きな後押しになった。ヤンスルードはこれで総合ポイントを合計1184点まで伸ばし、滑降の最終戦に出場していない総合首位のヒルシャーは1284点となっている。

 すでにスーパー大回転の種目別優勝を確定させているヤンスルードは、19日に行われる同種目のシーズン最終戦で、さらにヒルシャーとの差を縮める可能性がある。

 対するヒルシャーは、21日に行われる大回転の種目別優勝を決めており、22日の回転最終戦でも種目別優勝の可能性を残している。(c)AFP