【5月2日 AFP】1週間前に大地震に見舞われたネパールで欧州連合(EU)市民1000人の所在が依然として分かっていない。外交筋が1日、明らかにした。

 所在が分かっていないEU市民のほとんどは、地震後に雪崩に見舞われたエベレスト(Mount Everest)付近や、震源に近く、多くの民家や建物が崩壊して人々が救援を待っているランタン(Langtang)のトレッキングコースにいた人たちだという。

 EUのレンシェ・テーリンク(Rensje Teerink)駐ネパール大使は地震で大きな被害を受けた首都カトマンズ(Kathmandu)で記者会見し、「所在不明の人たちがどういう状況にあるのか把握していない」と述べるとともに、現在までにEU市民12人の死亡が確認されたと明らかにした。

 別の匿名のEU当局者は、所在不明者の大半は無事とみられ、遠隔地や通信が途絶した場所にいるために安否が判明していない可能性が高いと話した。

 今回の地震では、現在までに6204人の死亡が確認され、隣接するインドと中国でも約100人が死亡した。カトマンズの北東に位置するシンドパルチョーク(Sindhupalchowk)地区が甚大な被害を受けたことが明らかになりつつあるが、被害の全容はいまだに把握されていない。(c)AFP/Claire Cozens