2015.03.02
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ビジネスマンも、就活生も必読 トヨタ パナソニック 伊藤忠 三菱東京UFJ銀行 野村證券ほか 一流企業の「部長・課長」50人に聞いた もし人生をやり直せるなら、「あの会社」に入りたい

〔PHOTO〕gettyimages

青く見えるのは、ただのないものねだりからではない。長く社会や会社で生き抜いてきたからこそ、見えてくるものがある。史上初の調査。大人のビジネスマンたちが真剣に考えた「隣の芝生」事情。

トヨタより日産が合っていた

一生勤めあげる会社を選ぶのは、20代の就職活動時。当時は会社のことも社会のこともわからない。だから、失敗もするし、あとで後悔もする。

同業他社から取引先まで、会社の本当の社風、社員気質、ビジネス慣行などがわかるようになるのは40代、50代になってから。在籍年数より定年までの年数のほうが短くなっている年齢だから、もう潰しは効かない。

あれ、もしかしたら自分は選択ミスをした?あっちの会社のほうがもっとおもしろく、やりがいがある仕事もできたんじゃない?そんな後悔をする機会も、サラリーマン生活が長くなるほどに増えていく。息子よ、パパは間違えたかもしれない。お前はそんなことにならないよう気をつけてくれよ……。

今回は一流企業の部長・課長クラス50人から、そんなホンネを聞き出してみた。結果をまとめたのが次ページからの表。大学生が選ぶ人気企業ランキングを見ていても決してわからない、あの会社、この会社のリアルな姿が見えてくる。

まず自動車業界では、「どんな車も大きく売り損ねない販売網が最強」(富士重工業社員)、「年金などが充実していて社員に優しい会社」(日産社員)と、同業他社も一目置くのが巨象・トヨタ。が、トヨタ社員はこう不満を漏らす。

「トヨタのクルマ作りは『80点主義』と揶揄されるように、より多くの人に好かれるような平均的なモノ造りになりがち。自分の理想とする尖った車を作りたい開発者としては、富士重工業のようにエッジの効いた車を作れる会社に行ったほうが幸せだったと思う」

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