2014年12月19日金曜日

ムトーエンジニアリングの自社製3Dプリンタ

あー、やっと発見できました。
一昨日(2014/12/17)に武藤工業さんのショールームで見た3Dプリンタを。
http://www.mutoheng.com/~drafter/device/3d.html

さて、このプリンタの大きさ(2ヘッド用)はうちにあるFuji Xerox C3530の接地面積よりもデカイ!
(ムトーエンジニアリングのホームページより)

そう、MF2000はデカイんですよ。68cm x 75cm の 接地面積が必要。
床には置けないので、やはりテーブルの上になる。

これが3D Systems社のCube X Duoと同じくらいの大きさなら文句はないんですが、ナニしろデカイ。
でもこれの良いところは一昨日書いたように樹脂を選べます。
ABS、PLA、そしてPVAフィラメント(水溶性合成樹脂)を選ぶことができて、複雑な造形をする時のサポート柱として使えるんです。これを水酸化ナトリウム水溶液に漬けておくことによって、そこだけ柔らかくなって、サポート柱を容易に取り外せるようになるとのことです。
つまり、ニッパーで切る必要がない(ささくれとかを落とすのに多少は必要かも)ので歪まずに自由な物体が作れるはず。そしてオープンリールだから管理しやすいって言うのもある。ランニングコストも3D SystemsのCube X Duoよりも格段に安いし、純正フィラメントを使う制限もない。

気がついたのはこれらを動かしているのはステッピング(パルス)モータだった。
自分も以前、レーザプリンタの開発でパルスモータを利用したエンジンを開発したけど、かなり苦労した。レーザプリンタの場合、駆動系がかなりあるし、トナーカートリッジもあるので、これが厄介だった。何しろ脱調することもあれば、更に、ムラが出ることもあり、スムーズに動作をするのが難易でもあった。
ステッピングモーターはタイミング的にパルス信号を送ることによって動作させる。
このパルスを送る速度やムラがあると同期ズレをする。これを克服することによってブラシレスモーターよりも安いエンジンを作り上げた。
制御はパルスで送ることによって止めることも容易であった。
たぶん、その関係でヘッドの動きをステッピングモータを利用しているのかも。

あとは、本当に接地面積がない・・・ orz