ソトオリヒメ (サクラ)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ソトオリヒメ
分類APG III
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 eudicots
階級なし : コア真正双子葉類 core eudicots
階級なし : バラ類 rosids
: バラ目 Rosales
: バラ科 Rosaceae
: スモモ属 Prunus
亜属 : サクラ亜属 Cerasus
: P.×yedoensis
学名
P. × yedoensis Matsum. cv.Sotorihime
和名
ソトオリヒメ (衣通姫)

ソトオリヒメ (衣通姫 学名:P. × yedoensis Matsum.cv.Sotorihime)はバラ科サクラ属の植物。エドヒガン群ソメイヨシノの実生から作られた園芸品種の。ソメイヨシノの特徴が多めに残っている。名は『日本書紀』に登場する衣通姫(ソトオリヒメ)から名づけられた。

特徴[編集]

花期はソメイヨシノと同じかそれよりも少し遅い。春の半ばほどで開花を迎える。花は大きく、色は淡紅色であるがソメイヨシノよりやや白くなる。花の縁のほうが淡紅色が強い。

オオシマザクラとソメイヨシノの交雑種といわれており、オオシマザクラに似た点も見られる。花の色や萼につく毛の量などが影響を受けていると考えられる。樹木としてはソメイヨシノと同じ程度の大きさまで育つ。

また、この種はソメイヨシノより野趣を帯び、病気や虫に強く、若干実がつきやすい。観賞用としてソメイヨシノ並みであり、ソメイヨシノより丈夫な特性は園芸用にも良い特徴である。

関連項目[編集]